36才これからブログ

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子宮全摘手術②

手術前日に入院した。手術は初めてで入院は小学校以来なので緊張と不安が大きかった。

友達や元看護師の母は、個室の方がいいよ。と言うので個室にしてもらった。

なかなか快適な部屋だった。看護師さんは手術までの不安な気持ちを聞いてくれたり優しかった。

病棟で赤ちゃんが生まれたのであろう、面会にきているお父さんを見てとても嬉しそうだったのを覚えている。

幸せそうだ、と思った。産婦人科病棟は幸せと悲しさが入り交じったような不思議な空間に見えた。

前夜は緊張と不安で眠れないと思ったが、睡眠薬のおかげで爆睡だった。

手術当日、緊張しながら手術台に寝そべった。看護師さん数人であれよあれよと着ている物を脱がせてくれ、機械を装着したりしていた。そのうちに麻酔を打たれたんだけど、麻酔の注射が痛くて早く寝たい!!と思いながらいつの間にか意識を失っていた。

 

肩をポンポンとされ、終わりましたよ~と言う先生の顔が目に映る。

うそ!早くないか?!特に痛みも感じないけど・・と思ったのを覚えてる。

お母さんに無事手術終わりましたって電話しますね。と言われたので、お願いします!と声を振り絞ったら以外と大きな声がでてしまったのか少し先生が笑っていたような気がする。そこからはまた数人がかりでベッドへ移動させてもらい、手術室をでた。

運ばれながら天井を見ていて、ああこの道のりはさっきまでいた病室に無事に帰れるんだと安心したのを覚えている。

病室に帰ると、出るときは昼過ぎだったのがもう夕方になっていた。

その夜から朝まではほぼ寝れなかった。麻酔を点滴してもらっていたが痛かった。

一人で痛みに耐えながら、なんでこんなことになったんだ、私は出産でここにきていて前の旦那や家族がベッドのまわりで見守っていてくれているみたいな想像をしてしまったら、涙がこぼれはじめた。

そのときに看護師さんがちょうど来て、どうしたんですか!と心配してくれた。

手術が終わって安心して泣いてしまった、みたいなことを言った気がするが看護師さんはもらい泣きしていた。

夜通しお世話してくれた看護師さんには感謝しかない。看護師さんとのやりとりの中で笑ってしまって、お腹痛い(笑)となったのを覚えている。微笑むくらいでも腹筋を使ってるんだとびっくりした。

長い夜が明け、お腹の痛み、頭痛、吐き気、熱がありながらひどい顔をしていたと思う。ベッドを少し起こしてもらい先生とお話したり、麻酔科医、看護師さん、オペ看護師さん薬剤師さんの訪問があった。正直目を開けて返事するだけでもかなりしんどい状況だったけど、私今どんなひどい顔してるんだろうと心配しながら受け答えを頑張った。少し寝て、昼くらいに尿カテが外され術後初めて立つ。うお~すごいめまいだ、と思いながら、トイレに行っておかゆの水のみ、みたいな昼食をとる。

お腹の痛みもだけど、頭痛がけっこうしんどくて冷えピタを持ってくればよかったと後悔した。病院では氷枕は貸してくれるけど、おでこを冷やしたい。

まだふらふらな状態だったから看護師さんが代わりに売店に冷えピタを買いに行ってくれた。忙しいのにすみません。

5泊6日で無事に退院。もう普通に歩けるし、日常生活も送れる。

術後一日目はこの痛みはいつまで続くんだと絶望してたけど、一日一日回復しているのを感じた。病院食もおいしかった。おかゆが特においしいと感じた。あと個室にして本当に良かった。

退院後は家で3週間ほどゆっくりさせてもらった。計1ヶ月ほど休みをもらい無事体調も回復し、仕事復帰した。それでも無理はしないようにした。

今手術してからもうすぐ一年経とうとしているが、手術の跡は少し残っているが自分では全く気にならない。半年経つくらいまでちょっとお腹の痛み感じるな~みたいなのはあったけど、今は全くない。退院してから膀胱炎になったけどそれも治った。

術後はナーバスになって落ち込むこともあったけど、今は手術してもらってやっぱり良かったと思っている。

当たり前だけど、病気は治してもらったけど、手術をする前からの心の傷はそのままなんだなあと思った。何か変わることを期待していた。

しかし私にとって生理の悩みがないのが生き方が変わるくらいのことだったと実感している。

明らかに体ももちろん、心も元気になってきている気がしている。健康は尊い

病院の先生、看護師さん、家族、職場の人には本当に感謝です。

これからの人生を楽しみたい。

病院食 おいしかった