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子宮全摘手術①

去年に子宮全摘手術をしてからもうすぐ一年経とうとしている。

手術のきっかけは、健康診断だった。

健康診断の血液検査でヘモグロビンが7の値で要精密検査の結果になった。

7の時点で結構な貧血なのだろうけど、疲れやすいのは加齢のせいだと思っていてあまり自覚がなかった。いままで健康診断でひっかかったこともなかった。

ただ数年前から子宮筋腫のできている位置が悪く、過多月経なのは産婦人科に受診したことがあるのでわかっていた。

それは日常生活に影響がでるほどだったけど、病院に行くのも面倒だし一ヶ月に一度のことだからと放置していた。

ちょうど離婚したばかりで落ち込みがあったりして、良くないことだが健康診断の結果も放置してしまった。

しかしだんだんと、仕事中のめまい、急な動悸、休みの日は昼まで寝ている、起きた瞬間から疲れている、階段3段だけで疲れる、髪の毛がごそっと抜ける、白髪が増える、手が黄色くなってきた、むくみがひどい、目に水がたまる、口内炎がひどくて食事が嫌になる、急な発熱、耳鳴りなどの様々な症状が現れ始めた。

常に具合が悪いようなかんじで、体の中で何かがおきている。自分でもよくわからないが急に死んでしまうんじゃないかと漠然と思うような毎日を過ごしていた。

症状が出すぎてもう限界だ、と思ったのが健康診断から1年ほどたった時だった。時間が過ぎれば過ぎるほど病院に行くのは勇気が必要だった。こんなに放置してお医者さんにあきれられるんだろうなと。実際そんなことはなかったのだが。

検査結果を知るのも怖かった。

最初総合内科の先生に診てもらい、検査をしたところヘモグロビンが5.5まで下がっていた。かなりの貧血です。入院患者だったら輸血しているレベルです。と言われた。

子宮筋腫があると伝えるとすぐ産婦人科を紹介してくれた。

結局子宮筋腫が原因の過多月経による貧血だった。なんとなく予想はしていた。

MRIを撮ると、筋腫のサイズが8cmと言われた。そんなに大きくなってしまったのか、数年前に検査したときは4cmだったのに。

先生はいろんな治療法を提案してくれた。そしてあなたはまだ若いから全摘はしなくていいと言われた。

自分でいろいろ考えて、全摘を決意した。

全摘だと根治できる。手術もリスクが少ない。生理もなくなる。子供はできなくていい。という理由で決断した。

でもやはり決めた後は寂しかった。もう絶対に子供をつくることはできないという事実。親に言うのも申し訳なかった。親は私が決めたことならと理解してくれた。

先生もいろんな価値観があるからそのくらいの年齢でその決断する人もいるよと言って手術に向けての治療をはじめてくれた。不安な気持ちも聞いてもらった。

まず鉄剤を飲んで貧血を治す治療から始まった。今でも鉄剤を飲んだ一日目の感動を覚えている。飲んだすぐあとから、体が欲していた物で満たされていくような力がみなぎるような、体が喜んでいるような感覚になった。悩まされていた症状が徐々に改善されていく。改善されて初めて、あれは貧血の症状だったんだと気づかされ、やはりはやく受診するにこしたことはないと思った。何ヶ月か飲み続け、ヘモグロビンも11くらいまで上がった。そしてQOLが爆上がりした。鉄剤はすごい。

4月に手術すると決め、7月に手術を予約した。それまで何度か病院に通い薬を処方してもらったり、検査をしたり、予約通りにちゃんちゃんと通った。1年間病院に行けなかった人間がすごい変わりようである。

会社の人に言うのも勇気がいった。しかし理解してくれ一ヶ月ほどの休みをもらえた。

子宮全摘手術は生きるか死ぬかの手術ではないけど、やはり決めたあとは不安と恐怖

があった。関連するネットの記事や動画もたくさん見あさった。